2012年6月26日火曜日

芸濃名所めぐり 自然編 その1~椋本の大椋~

新緑の季節。
この時期、草木の緑が目に優しく、雨の後は、その緑が一層色濃く感じられ、とても清々しい気持ちになります。
ここ芸濃地域も緑がいっぱいです。
中でも一際目立つ存在・・・シンボルと言えるものがあります。
国指定天然記念物の『椋本の大椋』です。
県道42号線津芸濃大山田線と県道28号線亀山白山線の交差する安西橋交差点から北へ1kmほど進むと、案内看板があります。

















 


今回は、芸濃名所めぐり第2弾として、『椋本の大椋』をご紹介します。


子どもの頃は、椋の樹を見ながら学校へ通いました。


その小学校も統合となり、この春から新たに芸濃小学校となりました。
その芸濃小学校に通う娘に教えてもらったのですが、校歌にこの椋の樹が歌われていることがわかり、とても嬉しい気持ちになりました。

とても大きくて、樹齢も1500年以上・・・ずっとこの地を見守ってきた先人。
神々しささえ感じてしまいます。



小学生のころ、図工の時間にこの大椋を写生したときには、あまりに大きすぎて幹の部分だけを描いた覚えがあります。





その大きさについて、いろいろと調べてみると、昭和63年度に実施された環境省の調査で、兵庫県の『三日月の大椋』(樹高18.5m、幹周り9.9m、樹齢は約800年)に次いで日本で二番目に大きいとされています。現在の『椋本の大椋』は高さ16m、幹周り9.5mですが、既に1200年前には9m程の太さがあったと伝えられています。明治3年の台風で傷つき、西に伸びていた部分が大きく失われ、現在見られる姿は以前の3分の1程の大きさだとか・・・この台風さえなければ、幹回りは14mを超えていたとも言われています。
今は、倒木防止のために支柱が施されていますが、風雨に負けず、これからもずっとこの地を見守り続けて欲しいと思います。